5日目 1/1
そしてクタへ

そんなこんなで、元旦を迎えSanti Mandalaにおさらばしてクタへ移動する日がやってきた。チェックアウトしようとフロントに行くが、今日チェックアウトとは知らなかったとの事。なんでやねん!これでも対応したのは一番しっかりしたフロントのチーフだった・・・
マネージャーが昨日の無礼をわび、今までの送迎はすべて無料にするとのこと。毒づいた運転手にはペナルティーとして、1ヵ月の給料停止の処置をとったと書類を見せてくれた。
私たちは、いつも新しいホテルを探して泊まっているので、ホテルマンも経験が浅く慣れていない者が多い。いつものこととはいえ、結構精神的に疲れる。だが、このホテルは料金にしては結構いいホテルだったのだとこの後気づくことになる。
さっそくクタでも切れちった
チェックアウトを済ませてエージェントの送迎車でクタへ。
気を取り直して、フレッシュな気分でクタを楽しもう!とホテルまでの40〜50分ほどの道のりで気分を入れ替える。初めて見る街にはやはり心が躍るのだ!
13:00クタのOホテルに到着。さあ、今日ここまではまず順調。フロントのすぐ裏にプールがあった。大きいじゃん。安ホテルにしてはなかなかのいい感じである。まだ時間も早いしプールでひと泳ぎでもして街へ繰り出そうか・・・などと心ははやる。
15分ほど待たされた後、部屋に案内された。はやっていた心はいきなり凍てついた「・・・」。


部屋はお粗末そのものだった。このホテルはできてまだ1年も経っていないはずである。事前にインターネットで見ていた写真とは全く別のホテルである。そうに違いない。記憶にある写真とそれに付けられたコメントの数々が頭をよぎる。「クタ中心部に近く、スタイリッシュでオシャレな新しいエコノミーホテル」???
私たちが見たものは、狭く、暗く、蒸し暑く、古く、ボロい部屋だった。期待したものとあまりにかけ離れていたので、現実を受け止めるのに時間がかかってしまい、荷物を運んできたスタッフが部屋を去ったのも気づかなかったほどだ。
1泊$51のホテルなので覚悟はしていた(しかも、オフシーズンには$36)。ホテルに期待はしないと。いいじゃないか2泊くらい。サービスなんて期待しない、街を楽しむには便利が一番。ランクの低いホテルでいくらひどい管理をしていても、できて1年経っていないのだからひどくなりようがないと。
しかし、私たちが見たものは立派にひどかった。天井がはがれ穴が空いた状態のロビー(注:左上写真)。スタッフに笑顔?そんなものはない。客室のエアコンは効かない。TVが消えない。トイレからはちょろちょろ流れっぱなしの水の音が聞こえてくる。さぞかし、こういう部屋のベッドにはダニもお住まいなのだろう・・・あのウブドでキレ、これから2泊ここで寝るのか・・・迷った。年始のこの時期、どこもホテルは繁忙料金を取る。$51のここで我慢するか、他のホテルに移るか・・・ぎりぎりの線だった。年始のピーク時期、今からではどこのホテルが空いているかわからない、それを探すのにもまた時間がかかる、空いていても予算内に収まるかわからない。クタでは2泊しかないのにホテルの移動だけで半日以上はとられるだろう。エアコンの効かない蒸し風呂状態のなかで私たちは迷った。このOホテルを出るとなると、前払いしてあるここの宿泊料はどうなるんだろう?エージェントに電話してみた。すると、もうチェックインしてしまったので、1泊分は返金できないとのこと。さらに迷う。宿泊料がからむ交渉はエージェントを通すので、時間は倍かかる。


天然サウナのなか、ボーっとし始めた頭で考え、一旦はここで我慢しようという結論に達した。じゃあ、せめてエアコンは直してもらおうということになり、修理の人がくるが、修理の人が去るとまた暑い蒸し風呂状態になる。じゃ、部屋を変えてもらおうということになり、エージェントを通してホテルに交渉する。
ところが、10分経っても20分経ってもフロントからは何も言ってこない。脱水状態で、何百回目かのため息の後、主人がフロントに聞きに行ってくれた。18:00まで部屋を移ることはできないとのこと。
切れた!じゃあ、何故そう言いに来ないのだ!この蒸し風呂部屋で待たせ、こちらから聞きにいかなければ18:00まで待たせるつもりだったのか!ダメだ。切れた。出る!ホテルは移る! そう決めた後は、ホテルのフロントスタッフが来ようがエアコン修理マンが来ようが、こんな部屋に$51も払えるか、今すぐ出て行く!と鬼の形相で言い切った。やはり鬼に見えたのだろう、向こうはたじろいで、何も言わなくなった。エージェントを通して前払いだったので、フロントスタッフに$51は返せよと捨て台詞を放ちチェックアウトする。この時点で既に15:00。あーまた時間を取られてしまった。暑さと対応の悪さと残り少ない時間を無駄にしたのとで、疲労とイライラはかなりのものになっていた。移動のためにつかまえたタクシーには、たった200mなんだから歩けと言われ、この荷物で歩けるか!と言い返してやっと乗った。タクシー代はちょうどの紙幣をもっていなかったので、釣り分をチップとしてあげても、ふてくされた運ちゃんは礼も言いやしない。なんなんだ、この国は。観光立国(立島?)なのにサービス業という概念はあるのか、この国は!このイライラ、誰にもあたれずなんだか涙がでてきた。バリなんか二度と来るか!なんで休暇なのに毎日戦っているんだ!
頼りになるはずのエージェントは、返金についてはOホテルのマネージャーと相談して後日お返事しますとのこと。そして、移るホテルに関しては、この時期にクタのホテルは満室で今からのホテル探しには無理があると言っていた。しかし、私たちは自力でホテルを探して逆にエージェントに予約するよう頼んだ。どっちがプロだ!そういえば、ウブドのホテルでトラぶった時に何のアクションもおこさず無視しやがって。ちきしょー!頼りになるのは自分だけ。あー旅の鉄則。

メルキュール・クタ MERCURE KUTA
Jl.Pantai Kuta,Br.Pande Mas Kuta ,Bali-Indonesia Tel: +62-361-767411 Fax: +62-361-767417
http://www.accorhotels-asia.com/hotel/mer/index.asp
メルキュール・クタで幸せ
結局、クタビーチ沿いのMercure Kuta
Baliに移った。準備段階でこのホテルは候補にあがっていた。部屋は狭いが、比較的新しいという情報が記憶に残っていた。チェーンホテルだけあって、管理はしっかりしている。デラックスルームしか空いていなかったためプールのある最上階で1泊$105。Oホテルを見た後だっただけに、メルキュール最高!と叫びたくなる。ウェルカム・ドリンク、ビュッフェの朝食つき、このフツーのことがなんと素晴らしく感じたことか!ホテルを移ってから切に感じたことだが、バリでは昼間、町でいつも戦っている状態なため、帰ってくるホテルくらいは戦わなくていい部屋がいい。そして!お湯が出る。すごい!バスタブに2回お湯をためてもまだお湯が出る。嬉しい〜 スタッフにも笑顔がある。もちろん、チップをあげたら礼を言う。繁忙期に$105の狭いホテルでこんなにハイになれるなんて、Oホテルの経験にもプラスの面があったということか。



雨期のクタは毎日非常に風が強い。特にビーチ沿いは黄砂なんてものではなく、車に乗っているとフロントガラスにどんどん砂がたまっていくのがわかる。外に出ていると髪の毛の中や耳の中まで砂だらけになる。
メルキュールのプールは最上階にあり、海が見渡せるなかなか素敵な造りになっている。ところが、強風のため、なかなか落ち着いて入っていられないのだ。水しぶきと向かい風で息苦しく、ここでも戦いは続くのだ。また、強風のため寒く感じ長くは入っていられない。そして、例によって欧米人はプールサイドのチェアに陣取り寝ているので、私たちは部屋から直行し、プールにざぶんと入り、また部屋へ直行という形になった。でもいいのだ、こんなの笑顔でチョイチョイさっ。メルキュール最高!
ホテルも落ち着き、晩ご飯は福太郎2で久しぶりの日本食に出会う。一流ホテルにある福太郎2は高級な感じもしたが、正月である。少し奮発しても構わないだろうと飛び込んだ。確かに美味しかった。ここで頂いたマンゴジュースは他で飲んだマンゴジュースとは大違いで、非常においしいマンゴジュースだった。そしてサービスもいい。高額なだけに感動は少なかったが、正月の雰囲気を少し味わった晩餐であった。バリでウオシュレットに出会ったのもこのホテルである。やっぱりこういう高級ホテルに滞在するとバリの印象も随分変わるのだろうな
・・・とホテル重視派の私は思った。